連休を利用して信州百名山の残り2山に登ってきた。この二山はヤブ山で夏道も乏しく、登山適期は残雪期である。現役最後の挑戦と位置づけ、又信州百名山最難関の山を考慮し、関係者にも心配させぬよう、地元ガイドと共に登った。堂津岳は長野にいる頃から厳しく簡単にはいけないと聞いていた。長い雪稜の奥に鎮座している独立峰である。しかも頂上直下は岩稜帯であった。頂上からの展望は素晴らしく、頚城山群や戸隠連峰がパノラマの様に広がっている。東山はあまり認識が無かった。地図上では堂津岳より行程が短く感じるのだが、堂津岳をはるかに凌ぐ厳しさであった。登山口から登った稜線から主峰は見えず、前衛峰から深く切れ込んだ稜線の登り返しが大変だった。しかも、雪のない稜線には太い根曲がり竹が覆い、そのヤブコミが半端でなかった。しかし頂上からは北アルプスの大展望が眼前に広がり苦労を帳消しにしてくれた。登山口は水芭蕉で有名な奥裾花観光センターで、若ければ稜線にテントを張れば効率的だが、2日とも登山口から稜線まで荷を軽くして登り返して往復した。2日間で延べ18時間を越す山行であったが、信州百名山最後を飾るにふさわしい中身の濃い春山登山であった。
長く伸びた稜線の奥に鎮座する堂津岳。背後に妙高から焼山の頚城山群が見える。
長い雪稜を登る 奥に独立峰の堂津岳
頂上直下は岩稜帯 堂津岳山頂
高妻山 戸隠連峰
どっしりした山容の東山。登山口の稜線からは見えない。
細い雪稜を歩歩く ヤブコギが半端でなかった
東山山頂。信州百名山完登 西には後立山連峰が綺麗だ
水芭蕉は先始め ガイドさんより信州百名山完登のメダルを頂いた