日本百高山、最後で最難関の山である赤沢山に登ってきた。最初は単独登頂も模索したが、ネットで調べたりヒュッテ西岳の主人の話を聞くに及んで、後期高齢者での単独行は無理と判断した。多少金はかかったがガイド山行にした。結果的にはこれが正解だった。核心部はヒュッテ西岳の先から赤沢山に至る大ギャップで、特に下りが要注意。ハイマツ泳ぎ、ハイマツ漕ぎ、危険な草付きの急斜面には固定ロープを張り、又危険なガレ場を慎重にトラバースして漸く尾根に取りつく。後は台形の山容の中心の頂上に辿り着いた。当初、山行日程に合わせて台風14号がもろに直撃予想であったが、停滞してくれたお陰で、初日とアタック日は雨には降られなかった。しかし9時間近いアタックを終え、槍沢ヒュッテに帰着すると雨が降り出した。ラッキー。最終日は小雨だった。上高地への帰路、晴が予想される三連休で槍や穂高に向かう登山客200人近くとすれ違った。私は独りぼっち、雨の中を歩いたが、心は満ち足りたりていた。尚、日本百高山のリスト、登頂年月は「山のエトセトラ」に掲載してあります。
YAMAPの山行軌跡
台形の山容の中心部が山頂
危険な大ギャップ。ルートは尾根の奥側にある
1968年表銀座縦走時 当時の槍ケ岳
河童橋から穂高連峰 水俣乗越へ向かう
槍が一瞬見えた 水俣乗越
水俣乗越付近は厳しい ヒッユテ西岳
固定ロープを張るガイド 頂上の三角点
赤沢山山頂 左が西岳、右の台形が赤沢山